とちの木の実

俳誌に連載中のエッセーと書評

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

水無月の句会Ⅱ

輝く緑 金沢句会、その他の得点句 消えてゆくもの閉じ込めて香水瓶 くの一 きんいろの香水瓶に充ち渡る おもおもしい静謐。だが香りの本質は その内側にではなくむしろ 外側にこそくゆり立つ 中井英夫「香りへの旅」 一瓶の薔薇香水を作るために何トンの生花…

水無月の句会

卯辰山展望台から金沢を見下ろす 金沢での句会、当季雑詠五句投句五句選です。 特に仮名遣いは指定しておりません。歴史的仮名遣いは風情があると思いますが、いまだ自信がないもので…おはずかしい。 まずは高得点句から。三点句 人知れず生きて誇らず蝸牛 …