とちの木の実

俳誌に連載中のエッセーと書評

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

牛飼い詩人の俳句集 牛飼い詩人として知られる鈴木牛後さんの第一句集です。表紙も面白い。 北海道の自然の中で牛を飼って暮らす日々の中から生まれた句はみな輝いています。 牛死せり片目は蒲公英に触れて 犢ほどの根明ありけり牛魂碑 (根明とは、深い雪が…

青に触れたくて

染付とか、拙句集とか 今までに見た一番深い青は何だろう。 遠い日に、山の上で見た五月の空?ふいにいなくなってしまった白猫の瞳?三好達治の詩にも詠われた露草の花の色?その終聯に「はるかなるものみな青し」と、あるように、つゆ草の青は遠い色をして…