
凍山烏龍茶とお菓子銘「うつろひ菊」今年のこの烏龍茶は特によくできたとのこと、確かに標準な味わいでした。
五句+α出句、五句選です。かなりばらけました。
小春日和ティラノザウルス欠伸する forgettmenot
狂暴の代名詞みたいなティラノザウルスさえもつい欠伸しちゃうようなうっとりするような小春日和。
恐竜も、ある日突如として絶滅してしまったけれど、それまでに、こんなのんびりした一日があったのかもしれません。だったら良いな。
心柱どこにも触れず冬北斗 おるか
日本の塔の中心の心柱は、がっちり建付けているわけでなく、遊びがついていて、地震の揺れをうまく散らすというか逃がす。柔構造というわけですね。
無重力で浮いているわけではないのでどこにも触れていないわけではありませんが、耐震、というより制振構造。日本古来の建築は非常に考え抜かれています 。
不動の北極星を示す冬空の北斗星と地上から佇立して天空を差す塔の心柱。何か響くものがある気がして。
塵の世に吹く凩の長途かな ともこ
俗塵にまみれたこの世を吹き抜けて遥かへと向かう凩。さびしくもあり、しかし希望も少しはあるのかな。
瀬に捨てし声はいずくへ朴落葉 ともこ
論語にも川の流れに「逝くものは斯くのごときか昼夜を舎かず」とあります。流れゆく水のようにこの世は一時もとどまらず過ぎ去ってゆく。その早瀬に発した自分の声は何処へと消えてしまったのか。カサコソと降り来る落葉の中流れに向かってしばし佇む。詩的な直観の感じられる一句。
本棚の本をへらして時雨けり 恭子
あ~わかる。本減らそうかなと思ってもなかなかできませんけどね。本棚を買って、これでゆったり収納できるかなとおもうと、なぜかすぐいっぱいになってしまっている。不思議です。
どうにか苦労して本を減らしてもやはり一抹の寂しさはぬぐえない。そこへ折しも時雨が通り過ぎる…わかる。
山茶花や尼僧の持てる小風呂敷 恭子
慎ましく法衣に身を包んだ尼僧の持つ小さな風呂敷。そこにはほんの少しかもしれませんが、色があるのでしょう。大風呂敷じゃこまります。小風呂敷が妙に色っぽい。きっと山茶花のごときうるわしい尼僧さまでいらしゃったのでしょう。
山茶花の花のようなうう句しい尼僧の姿が想像されます






