とちの木の実

俳誌に連載中のエッセーと書評

2023-01-01から1年間の記事一覧

Muse'e句会

九谷焼美術館カフェで句会 こちらのカフェの台湾茶はとてもおいしいんですけど。今日はその上特別のお菓子まで用意していただいて、句会です。 美術館の方は展示替えで休館中なので、二階のカフェがオープンしていることに気づかない方も多いのでしょう。店…

白山山麓にて十一月句会

今月は、山麓の紅葉も美しい白山市ギャラリー・ガレリアにて句会。 とてもすてきなギャラリーでした。オーナーの目の行き届いた展示品はどれもかなりエッジが効いていてしかも上品。みんな欲しくなってしまいます。 ランチもその後のデザートも美味でした。…

金沢句会十月

赤絵の恋しくなるこの頃 お湯呑み御愛用いただけているようで、嬉しい。 今回はやや人数が少なめでしたので、手持ちの秋の句好きなだけ投句していただきました。ほぼどの句も、どなたかが選んで、ばらけた感じ?まずは2点句 花木槿雲は傍片へゆくなれば お…

茶房古九谷句会

九谷焼美術館の二階のカフェ、「茶房古九谷」で初句会です。紅茶や台湾茶と、お菓子の銘「花野」。きれい。 はじめての句会なので、何かとドギマギしましたが楽しかった。出席者は六人で三句投句五句選ですから、高得点が期待できる…かな。 最高点は4点でし…

岩上明美句集「春北斗」

学生時代から俳句に親しまれ、俳誌「藍生」で、ご活躍なさっていた岩上明美さんの初句集です。長いキャリアの中で作ってこられた句句を一冊にまとめられたのですから、よほどたくさんの句をお捨てになったことでしょう。読みごたえがありました。集中の句、…

水無月の句会Ⅱ

輝く緑 金沢句会、その他の得点句 消えてゆくもの閉じ込めて香水瓶 くの一 きんいろの香水瓶に充ち渡る おもおもしい静謐。だが香りの本質は その内側にではなくむしろ 外側にこそくゆり立つ 中井英夫「香りへの旅」 一瓶の薔薇香水を作るために何トンの生花…

水無月の句会

卯辰山展望台から金沢を見下ろす 金沢での句会、当季雑詠五句投句五句選です。 特に仮名遣いは指定しておりません。歴史的仮名遣いは風情があると思いますが、いまだ自信がないもので…おはずかしい。 まずは高得点句から。三点句 人知れず生きて誇らず蝸牛 …